水の脅威

大工天

2014年01月13日 21:12

富士市大淵 I 様邸。

初めはウッドデッキを・・・との話で伺った I 様邸、
「前、訪問業者に大丈夫と言われたけど、気になるからちょっと見てほしい」と言われ、
向かった先は、バルコニー。
「床がプカプカするんだけど、まだ大丈夫かなぁ?」
一歩踏み出してみると・・・プカプカどころの騒ぎではありませんでした。
今まで直してきた感じの劣化具合を遥かに超えていました・・・

下地が腐って無くなってしまっている感触。
「ぞっ」としました。
外壁塗り替えの訪問業者はこれを、なぜまだ大丈夫だと言ってのけたのでしょうか?
無責任にもほどがあります。

見た目にはあまり損傷ないようで、解体してみると・・・



このありさま。下地どころか、重さを支えるはずの、構造材が腐って、
原型は無く、土になっていました。


壁を支えるはずの構造材が無く、逆に壁でもっている状態。

バルコニーから侵入した水は、下階の躯体の中を流れ、一階の構造材をも腐らせてしまっていました。


なんとか修復し、後付けのバルコニーを取付けました



建物も、人間と同じように、異常があれば、何らかの信号を出します。
この建物が訴える『痛み』に是非、早めに耳を傾けてあげて下さい。
手遅れになる前に・・・。

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